設計士の憂鬱みっともない話ですぅ~。ぶちまけてスッキリしたい気分なので(^^ゞ 計画中のお客さんから返事がこないです。(おぉ~い) 平面の計画までで止まってます。 最後にプラン(間取図)を提出したのが2週間前。 土地も決まったし、急いでいると思うのだが、何の音沙汰もないです。アレレ。 要望を取り入れて作ったプランが5パターンありました。 建築面積(建物の真上から光を当てて、出来た影の面積)いっぱいで10.5坪。 二階を合わせても21坪。 そんなに動かせる面積ではないので、どこの会社へ持って行っても似たり寄ったりのプランしか出来ないはずの大きさです。予算も1200万だし。 う~ん。 多分、どこかメーカーなり工務店なりにプランと見積もりを取っているのでしょう。それはいい。今の時代だ。当然そうであっていい。 考えているのは、僕の「営業の仕方はどうだったか?」です。 親戚の紹介ということで「凡さんに頼みたいわぁ~」とおっしゃっていただいたのですが、ど~も合わない人種。うまく話が進められない。 こう書くと営業マンから「生意気言ってんじゃね~よ」と一喝でしょうね(ーー;) まぁまぁ抑えてね。 □ 今回は予算も規模も非常に厳しくて、しかもまるっきり他人ではない。 >うまくやってあげたい>失敗したくない>予算も同時に考慮する>合理的 これだ!これしかない!と考え抜いて、相談できる人にも見てもらって施工業者に裏付けを取って出来たプランが、 「一般的じゃない…。」トホホ そうかあ~やっぱりなあと思って作り直したプランが残りの4つ。 「夢がない…。」(爆) 同業者に聞いても「これくらいしか出来ないよなあ~」と言われた。 だから「これで完璧だ~!」と思っていたのはある程度間違ってなかったはずだ。 でも、お客さんをワクワクさせることはついには出来なかった。 予算と規模が。予算と規模が。予算と規模が。…。 こればっかりが頭の中を支配していて、肝心のお客様の”求めるもの”が汲み取れなかったのかもしれない。 まあ。文章で書いてるだけだからこれを読んでも”なんだかなあ~?”だと思うけど、思い返してみると、 「そんな大きなキッチン入らないよ~」とか 「老後のことを考えてるのに屋根裏収納つくってどうするの?」とか 「共働きなのに毎日お客さんが来るの?」 などなど。もちろん口には出しませんが、顔に出てたかもしれない…。 よく人に言われるが、まじめだけど頑固でぶっきらぼうな性格だ。 心情を隠すことも出来ない。 僕には自信がある。どんなに難しくても納得いかせるプランを作ってきた経験もある。だから全部の要望をうまく納めた。すごいだろう?金額もばっちりだ。欲しいだろう? でも、それがお客さんの”求めているもの”とズレていたら??? □□ まず、建築条件から家を考えてることが間違ってたんじゃない? 自分。 たぶんこれしか出来ないのだ。この予算とこの規模ではこのくらいしか出来ないのだ。 でもそれは建築で飯を食ってる人間の考えだ。 お客さんの”求めているもの”が「夢」だったら、全く逆の方向へ行っている。 完成図を初めっから渡していたとすればどうだろう。 お客様から見たらいきなり現実を突きつけられたことになる。 ”求めているもの”は”現実”ではなかったのではないのか? 確かに間違っていない。嘘もついてないし、いい加減なことも言っていない。けれど、失敗かもしれない。 ハウスメーカーにいたころは、 「あれも出来ます。これも可能です。いいですね~素敵ですね~(^^ゞ」 という営業方法が嫌いだった。 「よくいい加減なこといえるなあ~」といつも思っていたものだ。 でも、間違っていたのは僕かもしれない。 営業マンが欲しいものだけを聞いてきて、会社というバックボーンのおかげで 夢のようなマイホームの”絵”を書いてきたのだ。 素敵な”絵”に魅せられたお客さんが嬉しくなって、そこから話がスタートしたとすれば少なくても営業戦略的には正しいのだ。 今回僕は夢という”絵”を渡さずに、現実という完成図を渡した。 夢を売る前に、現実を突きつけたに過ぎなかったかもしれない。 合わない人種でも、話がうまく進められなかったわけでもなく、単に夢を語らない設計だったってことか。 失格だよな。俺。 □□□ あっちこっち見て廻って、ずいぶん遠回りして、やっぱり凡さんにということがもしかしたらあるかもしれないが、 この件はここで一旦おしまいにしようと思う。 結構痛かったな。いい勉強になりました。m(__)m ジャンル別一覧
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